生物学好きのまいんが、シンガポールで生活する中で出会ったものをひたすら記録します。

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Singapore Botanic Gardens行ってきた2 その1

また行ってきました。

Singapore Botanic Gardens、広すぎるので1日では回りきれません。何回でも行くつもりです。

記事のタイトルもかなり苦しい感じになってしまいました。許して欲しい。

 

今回も様々な発見がありましたので、一部をここに書き付けていきたいと思います。

 

 

さて、まずはBotanic Garden駅で降りまして、ゲートをくぐりどんどん奥に進んでいきます。

今回の植物園は人がおおめで、みんなそこら中でレジャーシートを広げて遊んでたりご飯を食べたりしていました。楽しいね。

あとは清掃の人が大量にいて、お手入れしていました。大変だ。

 

相変わらずセキショクヤケイがそこらじゅうを歩いているのですが、なんと子供が生まれていました。

この画像内に3匹写っているのですが、皆さん見つけられるでしょうか?

パット見ではなかなか気づかないですよね。保護色ってすごい。

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変な形の木も発見しました。

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周辺に何本も似たような木が立っています。

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なんなんだろう、と思ってネームプレートを見たら……

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バオバブ!?!?!?

なんとアフリカバオバブでした。野ざらしで大丈夫なんだ?

ガーデン・バイ・ザ・ベイにバオバブが連れてこられているのは知っていましたが、そちらでは室内なので、まさか植物園に野ざらし状態であるとは思いませんでした。

幹も勿論そうですが、葉っぱを初めてまじまじと見ましたし、さらには実もついていました。最高。

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バオバブ、どの実をみてもぶら下がるような形でまっすぐ地面に向かって付いていました。

オーナメントのようで面白いです。

 

 

なんだか素敵な幹の子も見つけました。

カピロナと呼ばれる、Calycophyllum spruceanumという子だそうです。

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ご覧の通り樹肌がべりべりに剥がれそうな感じで、この剥がれやすさ故に着生植物がつきにくいらしいです。

Firewood Treeとも呼ばれるのですが、それは剥がれた皮が火起こしに使いやすい(着火しやすい)からなのだそう。

いい質感だ~~~。

 

電灯の上で鳥がいい声で鳴いてました。

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シキチョウかな?こっちではoriental magpie-robinと呼ばれるらしいです。

行ったときにはタイミングが良かったようで、かなり沢山のシキチョウがそこらじゅうを飛んでいました。贅沢~。声が良すぎて絶滅の危機に瀕していたらしいので(とはいえ近年は増加してるっぽいですが)。

 

 

Eco Lakeという池の近くまで来たら、今度はでっかい&白鳥みたいな鳥を発見!

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コクチョウ、別名「ブラックスワン」という、印象通りの名前らしいです。

オーストラリアの固有種なのだけれど、日本やシンガポールにも移入されているんだって。かなり大きくて迫力がありました。

 

そのまま池の周りをぐるっと回っていきます。

この幹も良き!と思って写真をとったら、サルスベリ属の木でした。

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これは幹が剥離してるのかな?

なんとも言えない良さがありませんか。

 

こんなタコ足みたいな根っこの子もいました。タコノキ科だと思うんだけどな。

高さは1mくらいかと思われます。水の中でしっかりと立っていました。

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植物園入って早々に見たこのタコノキ科っぽい植物、実は今回の道中で何回も出てきてその度驚かされることになりますが、この時は知る由もなく。普通に「タコ足だ~」とか言って喜んでいました。

 

こんな面白い植物も見つけました。写真のどこが面白いかわかりますか?

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根本です。変なのが沢山出ています。

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この羽根状の葉っぱ、そして気根……ラクウショウでは!?と思ったら、大正解。ラクウショウでした。

本来沼地に生息するやつです。こんなところで出会えるとは。

というのも、ゆるふわ生物学というチャンネルの動画を編集してるとき、実はラクウショウに出会ってたんです。ラクウショウ面白い植物だな~と思ってたら、ここでその知識が活きました。

いやぁ、何事もつながるもんですね。面白い。

 

ミシシッピアカミミガメもいました。子供の時ってこんなにごつごつしてるの?

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トンボも沢山飛んでいました。

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本当に自然豊かな土地だね。

 

 

 

池をぐるーっと回ってる間に池から離れた道も通ったんですが、そこでもなかなかおもしろい植物が沢山ありました。

例えばこれ。ポケモンウソッキーに似てません?

Barringtonia proceraという全然違う、超役に立つ木らしいです。

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こちらも剥がれまくりっぽい樹皮。いいな&どこかで見たなと思ったら、ユーカリでした。Eucalyptus albaという子らしいです。

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これはゆるふわ生物学のGeoGuessr回で勉強しました。ゆるふわ生物学はためになるねぇ。

 

これはなんかねじねじしてるというか、ホットサンドメーカー当てられたみたいな線がついている木。

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サントルフルーツという果物を作る木なのだそう。

聞いたこともないフルーツだ……。ところ変わればフルーツも変わるね。

全然関係ない話ですが、スーパーのフルーツコーナーに行くとドラゴンフルーツとか山程積んであって、真っピンクになってます。あれはびびりました。

 

 

頭からずーっと木とかの話しかしてないですが、勿論花も咲き乱れていました。

オオホザキアヤメは盛りのようで、沢山咲いていました。

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花が沢山咲いた分鳥も集まるようで、メグロヒヨドリがバタバタとしていました。

 

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場所は移ってEthnobotany Gardenへ。

でっかい竹がいました。でもなんか違いますよね?荒々しいというか……

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この竹は、Bambusa blumeanaといってインドネシアやマレーシアの竹なのだそうです。

トゲトゲしていて、日本のスッとした竹とはまた違った印象を与えます。

若い芽は日本同様食べるみたい。たけのこご飯、美味しいよね。

 

Ethnobotany Garden内の池では、またタコ足の木が!!!

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この場所に出ていた表示を見る限り、このタコ足さんはPandanus tectorius、つまりはアダンの近縁の子?らしいです。*1最初に見たのもこの仲間だったのか?なんか雰囲気違う気がするけど……

同定力を磨きたいね。

 

 

Ethnobotany Gardenを出てすぐのところにまたでっかい木がありました。

Heritage treeの表示を読むに、KetapangまたはSea Almondと呼ばれる木なのだそうです。

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砂浜の沿岸生息地に自生し、かつ核がアーモンドに似てるが故にこの名前だそうで、面白いですね。

なんでも葉っぱがアクアリウム系の人に人気みたいで、水槽に入れておくと抗菌効果があったり魚にとって良い環境作りに役立つのだそうです。面白い使い方だなと思いました。

 

 

ということで、まだ入り口~池~Ethnobotany Gardenを回った分しか書けていません笑

今回の旅ではここから、Fragrant Garden、Evolution Garden、Healing Garden、Heliconia Walk、Rain Forest、Ginger Garden、Learning Forestも回っているのですが……

相変わらず写真もあって記事がどうしても長くなってしまいます。回を幾つかに分けてまた紹介をしていくしかなさそうです。

 

次回はFragrant Garden、Healing Gardenあたりを紹介したいと思います!

*1:後から教えていただいたのですが、Pandanus tectoriusはアダンP. odoratissimusとは別種で、最近アダンは琉球〜フィリピン、tectoriusは太平洋諸島に広く分布する別種だと整理されたとのことでした!情報提供して頂いたロッキーさん、ありがとうございました!