TreeTop Walk行ってきた その2
前回の記事で、必死の思いで片道2時間近くかけて歩きTreeTop Walkにたどり着いた私。
今回は、その後のお話をつらつら書いていこうと思います。
前の記事でもお話したように、TreeTop Walkは一方通行で、後戻りすることができません。
加えて、TreeTop Walkを歩き終わって出た後も、かなりの長さの一方通行ルートが続く構造になっています。
そのためTreeTop Walkを一度通った人は、強制的に決まったルートを延々と歩かされることになります。これが中々きつかったです。
歩いても歩いても下り階段、上り階段、道……
ずっとずっと道です。
しかも後戻り禁止ですし、後ろから人がどんどんやってくるので、立ち止まって観察……なんていうのも中々難しい(道幅も狭くて邪魔になってしまいます)。
ですのでほぼひたすら歩き続けるだけのスタイルになるのです。
私がTreeTop Walkに着いたのは大体12時頃で、
朝食にマフィン一個しか食べていなかった私のお腹はだいぶ限界まで来ていました。
お腹が減って朦朧とした気持ちで、強制歩き。拷問状態でしたね……
とはいえ、さっきTreeTop Walkで上から眺めたものが下から見えたりもして、「あ、あの樹種だ!」と楽しみながら歩くことはできました。
例えばMacaranga giganteaを下から見ると、こんな感じ。
沢山の葉っぱがついている根本のところ、わさわさしてる。面白いですね。葉っぱも間近で見ると大きいです。
これは上からも見えていた枯れ木。
よく見たら何か登ってる!?!?!なんだろう、粘菌みたいにも見えるが……菌類かもしれない……。
面白そうな葉っぱの枝。でも何者かは分からない。
これはかわいいシダ。
これは物凄く亀裂が入った幹を持ってる木。
これは物凄く独特な雰囲気の幹の木。
意識が朦朧としていたのもあって、いいな~と思ったものを直感的に撮影してるだけで全然同定につながる情報をとっていないという。
困っちゃいますね。
森の中には枯れた木も沢山見られました。
これは中が空洞になったような枯れ方をしている木。面白い。褐色分解されたのかな?
森の中ではそこら中で木が倒れたり朽ちたりしています。生態系を回すのには、腐る・分解される過程も大事なんですね。
これは土がくっついてるのか菌類や粘菌類がくっついてるのか……何がもこっとなってるんでしょ。
と、ふとこんな植物を発見。おや??シダか???でもかなり普通の植物っぽい……と思いつつ、近づいてみる。
なんとも不思議な感じの葉っぱ……
で、ペラっとめくってみると……こうです!
なんだこの胞子嚢群は!!!!!!!!!!!
初めてこんなの見ました。シシガシラ科ヒリュウシダの仲間のようです。
とんでもない胞子嚢群ですね。しびれます。
森の中にある小さな水たまりのような池。
覗き込むと、オタマジャクシが沢山泳いでました。
金色のオタマジャクシ!
近くにはトンボも止まっていました。
こんな小さな水場でも、豊かな生物多様性を支えてるんだなぁと感動しますね。
枯れ木の上に立った木。こんなことあるんだ!?
こちらは倒木ですが……近づいてみると大量のアリンコ達がわらわら行列をなして歩いていました。
中が土みたいになっちゃってる木。
こちらの倒木はきのこ?が沢山生えていました。
側面には伸びかけと思しき突起もちらほら。枯れ木によって演じる用途が全然違うんですね。
コンクリートで舗装された道にやっと出ると、かわいい足跡がついていることに気づきました。固まってない内に森の動物が歩いたんだろうか。
かわいい葉っぱ。ヤシの仲間かな?Pinanga?
どうやったらこうなるんだろうの造形の木。
Fagraea fragrans (Tembusu) という木にも出会いました。
シンガポールの5ドル紙幣に描かれてる木で、かつシロアリに食べられないので耐久性が高いらしいです。
板根って下にまっすぐ入る根があるんだね……。
枝に刺さるように作られている謎の土?ボールや
木の幹がぶくっと膨れて部屋のようになっているものも見つけました。
何か生きものが住んでいるんだろうか。
そんなこんなでひたすら歩き続け、出口付近のマクリッチ貯水池までやっとたどり着きました。
あぁ、池の横の道がサルに占拠されておる……。
池はこんな感じで青とも緑ともつかない濁った色をしています。
カメも泳いでるし……
謎の超でかい黒い魚影もありました。誰。
カメと比べるとサイズがわかるでしょうか。
勿論オオトカゲもいました。
マクリッチ貯水池、思ってた以上に超大きいです!
超大きい上に、多くの人々がレジャーを楽しんでいました。基本的にはボートやカヤックをやっていました。
こんな大自然に囲まれて水の上を進んだらさぞかし気持ち良いでしょうね。
と、ぼんやり眺めていたら、一匹のカザリオウチュウが木の上から池にダイブし、水をザブっと浴びてはまたもとの木の上に戻る……ということを繰り返しやっているのを目撃しました。カザリオウチュウも暑くてたまらないんだろうか。それで水浴びをしてるんだろうか。それとも遊んでるだけなんだろうか。よくわからないですが、面白い光景を最後に見られてよかったです。
TreeTop Walk行ってきた その1
https://www.nas.gov.sg/archivesonline/data/pdfdoc/20111026002/factsheet-_treetop_walk.pdf
TreeTop Walkとは!
シンガポールの二次林(Central Catchment Nature Reserve)の中を、最高25mの高さで歩くことができる素晴らしすぎる吊橋です!!!!!!!!!!!素晴らしすぎんか!!!!!!!!!!!!
コロナのせいなのか、補修のせいなのかよくわかりませんが、ずーっと閉鎖されていたんですが、最近やっとオープンになりました。
普段首が痛くなるくらい見上げるしかない林冠を、二次林とはいえ上から眺めることができるなんて!林冠をどんな植物が覆っているのかも知りたいし、林冠がどんな感じに見えるのかも見てみたい!!!と思い、思い切って行ってみることにしました!
TreeTop Walkは
- MacRitchie Reservoir Park
- Windsor Nature Park
- Bukit Timah Nature Reserve
から行くことができます。自分の場合、Bukit Timah Nature Reserveには既に行ったことがあったので、どうせなら沢山体験しようと思い、Windsor Nature Parkから入ってMacRitchie Reservoir Parkから出ていく感じで行こうと決めました。
ってことで、Windsor Nature Parkからスタート!
Windsor Nature Parkはめちゃくちゃ整備された遊歩道的なところです。
びっくりしたんですが、湿気が多めというか、そこら中水たまりや川、湿地の状態になっていました。水が豊かな場所ですね。
人工的に整備されている自然なので、視野も明るめで、植物も密度低めです。
それでも十分多いですが……
これはゴールデンキャンドル(Senna alata)。殺菌特性があって、皮膚の真菌感染症治療に使われたり、薬用ハンドクリームに入ってたりするんだって。こんな大きい葉でも夜中には閉じるそうな。
これだけ湿地っぽかったらタコノキとかあるんじゃないか、と思ってたらありました。
歩いていると上からすごい勢いで何か降ってきました。
一歩遅かったら直撃していたのですが、ずれていたので横にポコン!と音を立てて落ちました。
なにかの種子でしょうか?よくわかんないな。
これは親指サイズだったので当たったところで大したこともなさそうですが、この公園ではそこら中にヤシの実や握りこぶし大の謎の実がごろんごろん落っこちていました。こんなの当たったら頭蓋骨割れちゃう。
湿気が多いせいか倒木にきのこももりっと生えています。
おまんじゅうみたいで美味しそうだ。しじみにも見えるが。ボーロにも見える。うーむ、悩ましい。
ちょうど、キノコとカビの生態学という本を読んで、「枯れ木の中の菌類の話面白い!!!」と思っていたところだったので、個人的にはかなり興奮しました。がんばって分解してるね!!!
ずんずん進んでいきます。
倒木が川の橋みたいになる自然現象って「ある」んだ。
これは……カエンボク???めちゃくちゃ鮮やかな赤で目を引きます。
この葉っぱ、沢山生えていたけどなんだろう。ニッケイ属?
若いフタバガキ科っぽい植物も沢山生えています。二次林だからなのかな。
ずんずん進んで20分くらい経つと、こんな景色になってきました。
この赤ポチはなんなんだ??????
これはClerodendrum paniculatumじゃないかな。真っ赤で背が高いので目立ちます。
Hyptis capitataかなぁ。ぽんぽんや。
さて、公園も出て自然保護区に入ったせいか、段々足元がひどくなってきました。
ごつごつで何度も転びそうになりながら進みます。
森もしっかりしてきました。Bukit Timahよりは明るいし林冠低めだけど、鬱蒼としてる。
謎の大きな虫さんがいました。親指分くらいのサイズがあります。ゴキブリ?カメムシ?誰だろう……。
またお猿さんもいました。プウプウ言っていました。
林床を突きまわるキンバトにも遭遇!写真ではわからないと思いますが、羽はエメラルドグリーンでキラキラと光ります。美しい。
あまりにも同じような道が延々と続くので、段々疲れてきました。
歩いても歩いても目的地が見えません。
それもそのはず、TreeTop Walkはどこからアクセスしても1時間半~2時間かかるという、かなり遠いところに設置されているのです。
しかも一応高いところにあるので、その分登山もしなければいけません。
そんなわけで、あんまり気軽に行ける場所ではないんですよね。
知ってはいたけれど、本当にこんなに遠く、果てしないとは……。
取り敢えずTreeTop Walkにたどり着くのを優先してがんがん歩こう!と思い、ゆっくり見たい&立ち止まりたい欲をぐっと抑えて足早に進んでいきます。
でも良い板根は写真とります。いい板根や~。
これも良い板根。
シンガポール来てから板根が嬉しすぎて、いろんな板根を撮るせいで板根フォルダがだいぶ温まってまいりました。
板根デュエルしたい人は申し出て頂ければ対戦致しますので、どうぞ起こしください。
永遠に続くかと思われた酷い道が終わると、今度は割ときつめな坂道が始まりました。
TreeTop Walkはこっちだよ、と言われてもだな……
その上、TreeTop Walkにアクセスするための入り口の道は、車の侵入を禁止するための赤白ポールみたいなものででっかく封鎖されていて、「え!?入れないの!?」と最初面食らってしまいました。
ここまで来てアウト?もしかしてまだ閉鎖中だった??とおろおろとしていると、そこにいた爽やかお兄さんが「TreeTop Walk行きたいの?ここで合ってるよ!これは車止める用だから、乗り越えて入れば良いんだよ!」と教えてくれました。ありがとうお兄さん……。
やっとのことでTreeTop Walk到着!
一方通行で、人数制限や間隔の取り決めなどがあるので、入り口で受付?的なものがありおじさんに指示をされます。
ここに出勤する時どうしてるんだろう……あの果てしない道を歩いてくるのか……?と思って待っていたら、「行っていいよ!」と言われ、いざ出陣!
入ってすぐはこんな感じ。まだ低いので、木の中腹あたりが見えます。
歩くたびにどんどん視界が開けてきて、ついに林冠が見下ろせるゾーンに突入!
林冠が近い!!!!!!!!!林冠の葉っぱが見える!!!!!!!
林冠側から下を見てみても、多様な植物種がいることがわかります。でも、林冠を構成している樹種は思ったより偏ってるのかな?という気が。TreeTop Walkを歩く間、同種と思しき樹種を何回も見ました。
Macaranga giganteaと思しき木とか……
Campnosperma auriculatumと思しき木とか……
Neolamarckia cadambaか???????全然自信ない……同定ができない……ぽんぽんが面白い……
これはArtocarpus elasticusかなぁ。
謎のお花軍団も、林冠で真上に向かって咲いています。こんな景色があるんだなぁ。
こういうでっかい虫の触覚みたいなのもぴょんぴょんしてました。なんなんだろう。
二次林の林冠ってこういう樹種が占めてるんだなぁ、みたいな気持ちで眺めつつ。
本当は他にも、Cheng Tng Tree (Scaphium macropodum) とか、Pulai (Alstonia angustiloba) とか、Elaeocarpus ferrugineusとかが林冠を占める代表的な種としてあるそうです。
林冠を広い視野で見てみると、高さが大体揃っていること、
その中でも穴ぼこがあったり、立ち枯れの木があることに気づきます。
めちゃくちゃ高い木が細い幹になっていることや、ヤシっぽいものが多く林冠にも出現するのもよくわかりますね。
こんな感じで、林冠までの高さには全く枝がなく、スッと立って上だけで葉を展開するものも目立ちます。勿論そうではないものもいるんですが。木って色んな戦略があるんだなぁ、となんだか胸が熱くなりました。
こんな林冠の高いところにまでも、着生植物は来ているということもわかりました。
すごい執念だ!ビカクシダか。
地面は果てしなく下だし、周りには同じ高さの木はないのに、こういった着生植物たちはどうしてここまで来ることができるのだろう。鳥などで胞子が散布されるのか?自然に胞子が上まで舞い上がるのか?それともよじ登るのか?うーむ、よく考えると謎……。
ちなみに林冠の風はかなり強くて、帽子が吹き飛ばされそうになりました。
遮るものがない分、やはり風が強くなるようです。
細くて長い木は風を受けて揺れていて、酷いものではギコ!という鈍い音をずっと出していました。大丈夫なんだろうか。
他の木と擦れ合うのか、ゴリ、ゴリという音も聞こえてきます。
林冠では鳥の声以外にも、色々な音が聞こえてくるのだなぁと思いました。
橋の終盤で振り返った様子がこちら。木がどれだけ迫っているかと、25mの高さがあっても超えてくる木がいることがよくわかります。
残念ながらTreeTop Walkは一方通行、一回きりなので、後ろ髪をひかれる思いで歩き終わりました。
TreeTop Walkには大変苦労して到達したのですが、その価値があるほど素晴らしい体験をさせて頂きました。
普段は下から見上げているのでよくわからなかった林冠のこと、そして森を俯瞰した様子のことが、TreeTop Walkにいると段々読み取れてきます。今までモヤモヤとしていたところがパーッと開けてくるようで、大変面白い経験でした。
想像しているだけでは分からなかったことも沢山身体で感じることができました。
特にあの空気、風、木々のざわめき、太陽の照りつけ等は、ちょっと他では体験できないものでしたね。今でも目を瞑ると蘇ってくるようです。森の中との森の上との絶対的な差。どちらも体験したからこそ噛み締められる無二の感情が自分の中に芽生えました。
ということで次回は、TreeTop Walk歩けてよかった~などとぽやぽや夢気分の自分が自然保護区を脱出するまでをお話します笑
シンガポール自炊道
みんな~!!!
シンガポールで自炊するとき何作ってるの~!?!?!?!?!?
まじで分からん。日本人たちよ、シンガポールであなたは何を作るのだろうか。私は切実に知りたいのだ。
なんでこういうことを言うのか一応説明しますね。
まず、シンガポールは基本外食文化です。朝昼晩と外で買う人が多いし、それができるような状態になっている(全ての食事が安価だとは言わない、炭水化物と油と塩だと安価というだけ)。
逆にスーパーなどで売っている食材はどうかというと、まぁ基本高い。日本の1.5~2倍くらいの値段を想像してもらえばいいです。
その上冷蔵庫はポンコツだし、家の流し場は小さいし、調理するスペースも狭いし、コンロは1口しかない。あとはオーブンがある。そんな感じです。
自分はこちらに来る時、アホなので炊飯器を持ってきませんでした。
炊飯器がないせいで、白米がそんなに自由に食べられません。サトウのごはんみたいなのは高いし、フライパンで炊くのは面倒だし。
その上こちらのお肉環境は壊滅的です。
まずブタ。豚こま切れ肉みたいな使いやすくて安くて美味しい豚肉がありません。薄切り肉として存在してるのは高級なすき焼き肉としゃぶしゃぶ肉だけです。安く手に入る豚肉はひき肉か塊肉、サイコロ状の肉ですが、骨が混じっています。
次にトリ。鶏肉はものによるとは思いますが超くさいです。謎の匂い。得意じゃありません。冷凍で売っているものは丸鶏とかが多くてどうやって手をつければいいのかよくわかりません。
最後にウシ。高くて手がでません。
何より全てのお肉について、生なり解凍なりで売っているものは衛生的に信用ができません。ある人曰く、床に落っことした肉でもパックに拾って入れるんだって。信じられんな。洗ってから使うんだよ、と言われたんですがさすがとそんな気になれません。そもそも生肉は高いので、容易に買えません。
そんなわけで、コメと肉が手に入りにくいため、日本でやってきたような「適当なおかずを作って炊きたてのお米と一緒に美味しく食べる」戦法が基本できません。
「コメがないならうどんを食べればいいじゃない?」
ということを仰るマリー・アントワネットみたいな方もいらっしゃるでしょう。
しかし、こちらのうどんは高い!!!!!!!!
冷凍うどんも日本の2倍、それ以上くらいの値段です。もちろんあまり銘柄は選べないしね。
というかそもそも、うどん食べるときって豚肉とか鶏つくねとか肉成分欲しくならないですか?ひき肉はつゆに沈んじゃうから、ちょっと食べにくいし……
そんなわけで、うどんも日本でさっと作るようなクオリティのものは安易に作れないですよ。
だからこそ思う。
みんな自炊するとき何作ってるの???
ホッケンミーとか火鍋とか、こっちで手に入りやすいものでローカルっぽいものを作ってるんだろうか。
それともお金を出してでも日本料理っぽいものに寄せているんだろうか。
はたまた洋風の、グリルみたいなのとかで乗り切ってるんだろうか。
本当に気になります。
ちなみに我が家の自炊が現状どんな感じかを紹介しましょう。
1 適当なヌードルを適当な具材を煮込んで作る
辛ラーメンとか、チキンヌードルとか、スーパーに売っている袋麺を買ってきます。
今まで食べた中で割と美味しかったのはMaggiのビッグチキン。
で、鍋の中で適当な野菜(にんじん、ハクサイ、キャベツ、チンゲンサイ、きのこetc)を煮込みます。
タンパク源として重宝してるのは、日本式鶏肉……なんて名前で売っているから揚げに海苔を巻いたような冷凍食品です。一回フライしてあるので、調理も簡単です。突っ込んで一緒に煮るだけ。
ただし、日本式鶏肉はメーカーによってだいぶ味が違います。まともに食べられるものもあれば、謎のエグ味があって全然食べられないものもありました。自分的にはTayというメーカーの Japanese Crispy Chicken With Seaweedがおすすめ。
タンパク源としていかボールやえびボールを入れるときもあります。Seawavesというメーカーのやつは普通においしい。
謎から揚げでもボールでも、生肉よりは安心感あるのでいいかな~と勝手に思ってます。
如何せん調理場所も洗い場も小さいから、生肉切るとか生肉扱うとか嫌なんじゃ!
同じ要領でホッケンミーとかも作れます。
ホッケンミーは安い。Fortuneというメーカーのホッケンミーは安定。Fortuneは豆腐も美味しいので、割と信頼しています。
2 パスタを作る
なぜパスタ?と思うかもしれませんが、案外パスタ安いんですよね。案外。
自分はBarillaのパスタをいつも買ってます。
1.5 kgで$5くらい?いいんじゃないですか。しかもBarillaおいしい。
コンロは1口しかないので、電子レンジでパスタを茹でます。最大出力で10分くらいやればいい感じになります。
その間にオリーブオイルでなんやかんやを炒めてなんやかんやパスタにします。
個人的にはペペロンチーノ大好き人間なので、ペペロンチーノをよく作ります。ニンニクと鷹の爪は山程売ってるので、それを買って使ってます。ニンニクは大量に買って粒ごとにわけ、皮付きのまま冷凍バッグに入れて冷凍!これが王道です!
具は大体ホクトのしめじかまいたけを使います。ホクト、こっちでも安くきのこを売ってくれてるのでめちゃくちゃ感謝しています。ホクトしか使ってないです。シンガポール人の知り合いももホクトヘビーユーザーだと言ってました。洗わずに使えるって強すぎるからね。
あとは冷凍のほうれん草とか、ブロッコリーとかで緑を足します。
タンパク源はエビかベーコンが多いです。エビは冷凍食品です。Royal Seaのしっぽなしエビがおすすめです。美味しいから。
ベーコンはFairPriceの自社製品を使います。
ペペロンチーノ以外でも、トマトソース、クリームソース、和風などなど色んなパスタが作れます。パスタは簡単だし洗い物が少ない。その上美味しい!だからいい。
あとは、アスパラガスが欲しくなったら菜心苗というのがおすすめです。野菜売り場に売ってる菜の花みたいなものなのですが、パスタに加えると驚くほどアスパラガスっぽくなります。
3 うどんを作る
高いけどやっぱり食べたくなるので時々うどんを買っちゃいます。
うどんの調理法は、基本はやきうどんか普通のつゆのうどんですね……
やきうどんの要はお肉なので、これは豚肉が絶対必要です。
我々はPorkeeのお肉を使っています。
Porkeeのお肉はまず安い。そして美味しいです。シンガポール人からおすすめしてもらいました。
個人的にはSweet and Sourとひき肉の二個がおすすめです。加えて、薄切り肉(しゃぶしゃぶ、すきやき)を買う時も、Porkeeはかなり安い上に普通に美味しいので、そちらもおすすめです。
やきうどんをする時は、Sweet and Sourを薄めにスライスして使います。洗い物は増えちゃうけれど、肉の旨味は最高です。
普通のつゆのうどんのときは、ひき肉を使います。または、お魚を使います。
タンパク源があるだけで味がぐっと締まるので、何かしらを入れるのがおすすめです。
個人的にはカイヤン(Sutchi)がうどんによく合います。ていうか半端なく安い上に美味しいので、超気にいってます。安くて聞いたことない魚だからぎょっとするかもしれませんが、普通に試してみてください。柔らかくて癖のない、美味しい白身魚です。
4 鍋をする
鍋つゆは買うなり自分で作るなり色々できるので、それは各人で工夫するとして、
入れるものは適当な野菜と豆腐、そしてタンパク源です。
豆腐は上でも紹介したFortuneの日本式豆腐がおすすめです。ちなみに関係ない話ですが玉子豆腐は壊滅的なので試さない方がいいです。
タンパク源は上で紹介したもので基本どうにかなります。Porkeeの肉、カイヤン、エビボール・イカボール……
ときにはサーモンなんかもおすすめです。高いですが、サーモンはやはり美味しいです。今の所どこでサーモン買っても大体美味しいので、どれ買っても大丈夫だと思います。火は通そう。
あとは油揚げも普通に売っているものが使えます。大体どれも同じ味なので、気構えず使ったらいいと思います。
ここで問題になるのが卵ですが、卵はものによってだいぶ味が違います。
個人的に安心感があるのは、下の2つです。
とはいえ全ての卵を試したことがあるわけではないので、色々試してみればよいかと思います。
5 適当なスープ、煮物を作る
カレーとかトマト煮とか、なにかしらを適当に買ってきて適当に煮ます。
量が多ければ満足します。
ウインナーとか入れたくなったらFairPriceの自社製品か、冷凍売り場に売ってるウインナーがおすすめです。
6 適当な魚をオーブンやフライパンで焼く
ホイル焼きとか色々ありますが、適当に焼きます。
食べます。
美味しい。
大体こんな感じですね。
ほぼバリエーションがないのがお分かりでしょうか。かなり限られた中でやりくりしています。
現地のもののどれが使えてどれが使えないか(+どれがどういう使い方なのか)が分かればもうちょっと拡がる気もしますが、まだまだ自炊道は極められそうにありません。
何を作れば自炊のバリエーションが拡がるのか、本当に教えてほしいです。シンガポールで暮らしている人、または海外で同じような状況になったことがある人、ぜひ教えて下さい。
完
Singapore Botanic Gardens行ってきた3 その3
前回はこちら↓
ランとは何か?みたいな本質が分からなくなってきたけど、まだまだ続きます。*1
TAN HOON SIANG MIST HOUSE
至るところから謎のミストがプシューって出てる半ハウス的な建物です。
Strophanthus preussiiかな。びろびろ伸びてて面白い。
壁に大量のビカクシダ。なにゆえ。
一番奥の壁にも大量の&様々な種類のビカクシダ……。
ここまでくるとインテリアだな、って感じの飾り方をされてました。
ビカクシダでインテリア作れるとかすごいな。
これは……これはランじゃないでしょ。誰だろう?ランなの……?違うと思うけどな……。
The Sembcorp Cool House
キンキンに冷えている建物。
標高1,000mから2,000mに存在する植物を集めて、周囲温度が16~23度の高地の山地林を模しているのだそうな。
ここでランとかを育てることで、開花時期とか生態とかを高地に行かずとも研究できると……すごいね。
でも体感温度は16度もなかったです。5度とかじゃない??ってくらい寒かった。熱帯にいるともう自分の体感温度は信用できませんが。
いきなり入り口から見たこともないふわふわの毛がついたシダ。
裏側にはちゃんと胞子嚢。
あまりにもふわふわなので作り物なのかと思いました(今でもちょっと疑ってる)。
こんなシダが存在しているのだろうか?なんのためのふわふわなのでしょう。
これはランなのか。なんなのか。
これはランじゃないでしょ。medinillaの仲間でしょ。たぶん。
これはランだろうな。色すご!
こちらのランも色がすごいし唇弁がドレスみたいです。
黒っぽいのばかりかと思いきや、明るい色の子もいます。
これもランらしいです。どこがどの花弁?
手のひらほどでっかい立派な美しいランもいました。
pearcea abundaというらしいこの子は、花も葉っぱもふわふわです。
美しい……。
これもランじゃないけれど、造花みたいなデザインのすごい花。
フクシア?の一種な気がする。すごいね。かわいいね。
鈴なりのようなラン。
ダンサーのようなラン。
食虫植物がいっぱい展示されているブースもありました。
落ち葉を受けるタイプのウツボカズラか!?
一緒に展示されてたランは、唇弁が袋みたいになってました。
横から見るとこんな感じです。でっかい袋。
この袋は何か意味があるのでしょうか?何かを貯めたり、虫を落としたり……そういう用途があるのかな?
こんな形のランも上から吊り下がってました。
長いし、袋状だし……。
不思議な花の付け方をしているランも発見。小さめで真っ黒なラン、神秘的ですね。
こちらの割と大ぶりの花もランらしいです。
が、全ての花がこんな感じで、開花しかけ?みたいな状態で止まっているという不思議な形態。これが完全に開花した状態なのでしょうか?開花具合を決める遺伝子なんてあるのかな。
気になって調べてみると、やはりこの状態で開花なのだそうです。壺状かつ上向きに花が開くことから、チューリップオーキッドとも呼ばれるそうな。へぇ。
で、唇弁は揺れ動くことができるらしく、おそらくそれをもとに「ユリカゴラン」とも呼ばれるのだそう。面白い生態ですね。
これはひっそり咲いてたインパチェンスと思しき植物。
カラフルかつオウムのクチバシみたいで面白い。
他のカラフルなラン。三角形に見える……
これは唇弁だけがめちゃくちゃ目立つ。
これも中々特徴的な形のラン。鮮やかなのも沢山いますね。でも形がすごいや。
この寒い展示室で個人的に最も面白かったランがこちら。
LADY'S SLIPPER ORCHID、Cypripedioideae(アツモリソウ亜科)のランです!
スリッパという名前は、この唇弁の形がスリッパに似てるところから来てるらしいですね。
このスリッパは実は、虫に花粉を運んでもらうためにめちゃくちゃ役に立つ構造です。
まず、虫がスリッパ内に落ちる。すると虫は脱出しようと這い上がろうとする。でもスリッパの壁はつるつるで、唯一細かい毛が生えてて登りやすい場所は唇弁の一番奥のところ、基部に向かって伸びているところだけです。だから虫はそこを登る。
写真を見るとわかりますが、唇弁と基部が接続している道はなんか細くなってますよね。そこに雄しべ雌しべがあるんです。虫はこの道を通る時、必ず雄しべと雌しべに押し付けられる形になります。ということで、虫に花粉がつくし、ついていた花粉があればランに受粉させることができるんですね。すごい。
そんなアツモリソウ亜科の色んなタイプのランが展示されていました。
真っ黒な子や……
中々毒毒しいデザインの子。この黒い斑点はどうやってできてるんだろう?
毒々しい子はつぼみも可愛かったです。
ウツボカズラとアツモリソウ亜科が並んで展示されているところもありました。形似てるからね。
アツモリソウ亜科がどれくらい多様なのかわからないので判断できないのですが、もしかしたら最初の方で見た袋状の唇弁の子もアツモリソウ亜科の仲間だったのかもしれません。
出口付近の一番大きかった子。
出口(入り口?)にはフォトスポット的な池もあったのですが、
ここの池の真ん中に並んでるランはすべてアツモリソウ亜科で、こだわりを感じるなと思いました。
ほとんど主要なところを見尽くしたので、プラプラしながら面白いランを見つけるなどしました。
これもランなんだって。信じられないよね。
細いラン、いいなぁ。
トーチジンジャーもなぜか咲いてました。前来た時ジンジャーガーデンで見られなかったやつなので、感動!
そんなこんなでオーキッドガーデンを大満喫し、大満足で帰路につきました。
帰る途中で植物園内の池に寄って、ちょっと一休み。
……と思ったら、あれ、呼吸根あるぞ!?!?誰の呼吸根だろう……植物園にヌマスギ以外の呼吸根持ちがいるの知らなかったのでびっくり。
ついでに水鳥らしきものが通っていきました。独特のフォルムやね。
*1:そもそも本質なんて無いという話でもある。すべては家族的類似
Singapore Botanic Gardens行ってきた3 その2
前回はこちら。
今回はNational Orchid Gardenの中の、各庭園を回ります!
Enchanted Garden
でっかい鳥かごと冠?の中にランが展示されているスペースです。
看板ではレアな品種も幾つか見られるという紹介があったのですが、今回は咲いてなかった……残念。
こんな形のブタ鼻のようなかわいい子から
模様が面白い子、
花びらが細い子、
花びらがフリフリになっている子、
でっかくて存在感のある子まで、色んな形のランが展示されています。
特に面白かったランがこちら!
パッと見る限りは素敵な色合いのランというだけですが、名前がなんと……
チャンギ空港!?
どういうことなんだ。
チャンギ空港をイメージして作られたランの品種なのでしょうか。
近くにあったこちらのランも……
名札を見ると
忍者……どこがだ……?
忍者にしては色がめちゃくちゃ綺麗なのですが、なんだか嬉しいですね。
ちなみにこのEnchanted Gardenの冠型の檻?のてっぺんには、なぜかビカクシダが飾ってありました。
立派に胞子がついています。素敵。
檻に巻き付いてたこちらの子は、アリストロキア?
唇弁の形が面白い、細い花弁の子
90度回転してる?感じで花を咲かせている子。時々見かけたんですが、こういう咲き方にどうしてなるんでしょうね?不思議。
ランに混じって咲いてるからランかなと思ったら、トリメジアっぽい。三角形に見えるお花が可愛いですね。
Enchanted Gardenを抜けて、VIP Orchid Gardenに向かって歩いていきます。
道中ももちろん花やランだらけ。
もしやこれは、ダイギンリュウの花!?!?!?こんな花つけるなんて知りませんでした!!!!!面白い!!!!!!!
リプサリスっぽい子。面白い形。
VIP Orchid Garden
こちらのガーデンではVIPのイメージで作られた品種たちを見ることができます。
が、正直ほとんどどのランが誰のものか覚えていない……
単純に形が面白いものをすごい!って言いながら見てました笑
例えばこの子。ウサギみたいでしょ?
この子はくるくるです。VIPはくるくるが沢山いました。
色違いのくるくる。地味に巻きが微妙に違う。こういうのも狙って作れるんだろうか?
VIPを抜けると、なんだかすごく綺麗なランが!
Vanda Miss Joaquimという、ハイブリット品種なのだそうです。
Vanda hookeriana と Vanda teres の交配品種らしい。
で、更にこの花はシンガポールの国花なのだそうな。へぇ~。
詳細は下で見れます↓ 興味あれば是非見てみてくださいな。
VIPの隣のゾーン(名前忘れた)
VIPを抜けると今度は沢山の着生ランが展示されているゾーンに突入しました。
が、入り口のこのシダみて!皆先が割れています。こういう変異が固定されているのか?
面白いね。
道端にこんな感じで木が置いてあったり……
普通に立ってる木が着生されてたりしてました。なんか根っこがおどろおどろしいね。
このラン自体もちょっとこわい。棘生えてる。
シダのへんてこなやつ
上のシダの胞子嚢
これもまたすごいですね。柄が……
ふと下を見るとクロバナタシロイモが。かっこいいけどちょっとデザインが怖いのよ。
かわいいラン……だと思ったらなんか茎が凄いことになってる。何これ?
これはすごくかわいい。色合いもすごいいい感じ。
君は……ランなのか?
かっこいいラン。
これはランらしい。もう何がどれだから全然わからないですね。
そんなこんなで混乱しながら回ってたら、面白い葉っぱをみつけました。
これめちゃくちゃ大きいんですよ。一枚一枚の先っぽの葉?みたいなパーツだけで手のひらくらいあります。
名前はTrevesia burckii、ghost's footとも呼ばれるんだそうな。ボディプランが謎すぎる。
Tropical Montane Orchidetum
ここは熱帯の山を登るイメージでランが見れるところみたいです。
かわいい~
小さすぎて写真にうまく撮れないラン?も沢山いますね!
頑張ってとってみたらこんな感じだった。
熱帯にはこんなランがいるのかな。
これはランじゃないな。ジンジャーでしょ。
これもランじゃないな。誰?ラブラドール自然公園でも見た気がする……。
かっこいいラン。花びらの先の差し色がいい。
ひっくり返り気味?なラン……
と思ったら完全にひっくり返ったのが出てきました。ん~これはこれで面白いけどさ……。なんか既視感ある。漫画のキャラにいそう。
立派な唇弁!
過去一細い花弁の子。ヒトデみたい。
すんごい綺麗な色合いのラン。
こんな感じで、どれだけ歩いても新たなランが出てくるわ出てくるわ……まだまだ道半ばですけどね。
ラン以外も見どころ沢山あって面白いけれど、ランと混じって見せられるせいでどれがどれだかわからなくなっちゃう!
次回に続く!!!
Singapore Botanic Gardens行ってきた3 その1
しばらく行けてなかったSingapore Botanic Gardensに久々に行ってきました!
今回の目的地はNational Orchid Garden!
ついでに、植物を見ながら美味しいパンを食べることにも憧れていたので、行く途中で美味しいパンを買いました。
植物園の中、行くと大体レジャーシート拡げてお弁当食べてる家族やカップルや友人グループが幾つかいるのよね。楽しそう。
ということで、パンを携えて11時ちょい前くらいに植物園に着いたのですが……
なんか人多くない??????
妙に人が多いんです。いつもだともっとのびのび、閑散としているのに、騒がしい。
小さい子供も沢山いる(それに付き添ってる大人も沢山いる)、中学生っぽい制服姿の子も沢山いる、大学生っぽいウェイ系も沢山いる……なんで!?
なにかイベントがあったのかもしれません。
そんなわけで、今までに比べるとかなり騒がしい状態になっていました。
話し声やラジオの音や音楽がわんわん鳴りまくり(シンガポール人は自然界本来の音とか聞かない人が多い。すぐ音楽やラジオを大音量で流す。ちなみに電車内でも普通に電話するしゲームの音も動画の音もガンガン外に流す。音楽もかける。私としては、電車内は全然構わないし気にならないけど自然界の音は聞かせてほしい……)
これは悠々自適に植物観察という感じではないな、落ち着かないし、さっさとオーキッドのところまで行っちゃおう……と思い、道端の植物に全く目もくれずにがんがんオーキッドガーデンに向かって進みました。
……実はこれが良い判断だったのです。このおかげで最高にハッピーな出来事に巡り合うことができたのですから……。
さて、オーキッド・ガーデンにかなり近い場所になってくると、段々人の数も減ってきて割と気持ちも楽になってきました。
気持ちが楽になると植物が目に入るようになる。周囲を見渡すと面白い植物が道端にあったので、ちょっと観察をし始めました。
これはMalvaviscus arboreus. 開いてないハイビスカスみたいな見た目で面白い!
こちらはGustavia gracillima.すべての実にありんこが集まってた!蜜かなにかが出てるんだろうか。
お花はものすごく立派です。大きくて美しい!匂いもする。こちらも虫さんたちが集合してました。
……と、こんな感じで道端でウロウロしていたのですが。
突然!
私の背中側から大きな影がブワッと飛んできて、目の前の樹に止まったのです!!!
なんと……
感動と驚きでしばらく硬直してしまいました。脳の処理が追いつかなかったです。
なぜなら、このキタカササギサイチョウは私がシンガポールでどうしても&一度でいいから見たい!!!と思っていた鳥……
そしてずーっと探し求めていた鳥であり、出会えなかった鳥でもあります。
だから……こんな場所で、なんの心構えもないところで突然出会えるなんて思ってもみなかったのです!!!!
オーキッドの方に直行してよかった!!!!!!!!!!!!タイミングがズレてたら、絶対会えませんでした……!!!!!!!!
ちなみにこのキタカササギサイチョウさんは、全身70cmもある存在感バツグンの鳥さんです。
小さい鳥だと高い樹に止まっていたらまぁ撮影不可能なんですが、キタカササギサイチョウさんは大きいから写真にも割とよく写る……!嬉しい!!!!!!
夢中で写真と動画を撮りまくったのですが、感動してるせいでブレブレ写真ばかりになってしまいました。頼むぜ平常心!!!
キタカササギサイチョウさんは目の前の樹が沢山実をつけているので、それを食べに来ていたっぽいです。
ずーっと身体の向きを変えたり場所を移動したりしながら、実をついばんでいました。
この移動するときのぴょんぴょん跳ねる姿とか、足腰のふわふわ毛とか、羽を拡げた瞬間の背中の立派さとか、くちばしのカチカチなる感じとか……もう言葉にできません。最高です。全ての所作が最高。
しかも、もう一羽来るという!!!!!!!!
こんな幸運あるか?????
クチバシの雰囲気からするとメスっぽい。気がする。
クチバシ開けた時もかわいい……。
目の周りの青色が良い!!!!!!!!
よくこんな長いクチバシで実を啄めるなぁ。
背中はこんな感じでした。
キタカササギサイチョウに夢中になりすぎて、この場所で40分近くウロウロする不審者になってしまいました。キタカササギサイチョウ、長いこと居てくれてありがとう……。
そのあと2羽一緒に私の背の高さのところで、かつ目の前をブワッと飛んでいってくれたのですが、飛ぶ姿も最高でした。最高。動画に収めたかった……。
さて、余韻を噛み締めつつ本来の目的地:National Orchid Gardenに到着。
本来、$5の入場料が必要なはずなので、受付に並びます。
と、係のおばちゃんに「シンガポールの住民か?」と聞かれました。Passあるよ、と言ったら「じゃあ入っていいよ!」と言われ、なんとお金を取られないまま入場。
……え、いいの???いいって言ったからいいんだと思うけど……。
Admission Freeの日でもないと思うんですがね。なんだったんでしょう。
そんなこんなでタダで入れてしまいました。ありがたいね。
National Orchid Gardenの中はこんな感じでフォトジェニックな場所がたくさんあって、楽園のような世界です。
ランは勿論大量にありますが、ラン以外の植物も割とたくさん植わっています。
これはOceaniopteris gibbaかな?
かっこいい胞子嚢!
Phlegmariurus phlegmariaかな?と思しきシダも至るところに垂れ下がってます。
ヒカゲノカズラ科だとは思うんだけど……
園内は割と広く、幾つかのテーマに沿って作られた庭園が道で繋がれているような構造をしています。
が、普通に歩く道の脇にも沢山ランが植えられています。
植えられているというか、つけられているというか……そこら中に樹やアーチがあるのですが、どれもランがくっつけられているのです(着生してる、というべきか)。
National Orchid Garden内の樹はランと着生シダ等に埋もれているような感じで、どれもこれももっさりしていました。人が全て手作業でやっているのだとは思うのですが、凄まじい光景でした。
ランについてあんまり知識がなかったので、事前にwikipediaをサクッと見てみたのですが
ランは急激な適応放散をしたために遺伝的隔たりが小さく雑種ができやすい、とあってなるほどな~と思いました。
このNational Orchid Gardenも、ランの品種改良にはめちゃくちゃ力を入れていて、独自の品種を沢山作っている……という話を聞いていたからです。作りやすいんだね。
その上、多種多様な形があるという……ここに来るまでそんなにちゃんとイメージができていなかったのですが、来てはっきりと「ランって多様だ」ということがわかりました。やはり百聞は一見に如かずだな。
道端のランだけでも、こういう基本っぽいランもあれば……
何がどうなったらこうなるの???という形のダンシングオーキッド(実際は唇弁が大きくなっているイメージらしい)
どうしちゃったの??というかランなの???という形のEpidendrumの子もいれば……
ブタのお鼻がついたような、これまた普通にイメージするランとは違う子もいます。
どれもこれも、サイズも形も色もバラバラ!いる場所も、着生であったり、鉢植えであったりと色々です。
大きさもバラバラで、手のひらくらいの花もあれば、小指の先より小さい花のものもあります。よくこんなに多様化できるなぁと驚くばかりです。
時々こんな風にランじゃない花も混じって植えてあるのですが、正直どれがランでどれがランじゃないかわからなくなってきます笑(これはたぶノボタンだからランじゃない!)
柄モノも沢山あります。
似ているようで形が微妙に違うものも沢山置いてあります。バリエーションがすごい。
ここまでの写真はまだ序の口。この後各テーマの庭園を回っていくわけですが、そこでまだまだランの可能性を見せつけられることになります!
とりあえず今回はここまで!
ナイトサファリに行ってきた
「今夜ナイトサファリ行こうよ」という突然のお誘いで、唐突ですがナイトサファリに行ってきました!!
ナイトサファリとはその名の通り夜の動物園で、シンガポールの観光名所の1つです!
営業も、夜になってからしか始まりません。本当に夜専用の動物園なんです!
そんなわけで、私達も18:30に現地入りしました。
行った日は平日かつ土砂降りの雨で(パークに入ってから雨は小降り&止みを繰り返すようになった)なかなかすごい状態だったのですが、割と多くの人が来ていてびっくりしました。人の流れを見る感じだと、隣接されている動物園やリバーワンダー(川の動物園?)に昼の間居た人がそのまま流れてくるのが主流みたいですね。
とりあえずお腹を満たそう!ということでご飯を注文。
私はチキンライスにしました。こっちに来て初めて食べた。
結論としては、普通に美味しかったです。量の割にはちょっと高いけど、しょうがないよなぁ。
あと、チキンライス美味しいけどちょっと甘ったるくて飽きちゃう。ニンニクとチリソースのおかげで最後まで食べ切れたなという印象がありました。
お腹を満たしたらいよいよナイトサファリへ!
まずは明るい内にトラムに乗車!!
色んな体験記を見ていると、英語トラムはめちゃくちゃ並ぶとか、日本語トラムを予約すべきとかありましたが、今回はコロナ禍のせいかスッカスカで、英語トラムにすんなり乗れてしまいました。
アナウンスの内容は、専門用語とか動物の名前とかはちょっと厳しかったものの、大意は汲み取れる感じだったのでそこまで問題もありませんでした。英語の発音がはきはきしてていい感じ。
トラムが進む道はまさに熱帯雨林……という雰囲気で、木々が密に両脇に生えた道路をずんずん進んでいきます!ものすごく冒険感があります。そして、急にワッと場所が開け、各動物の住む場所が現れます。サファリ、というととても広大な土地に動物たちが混ざって生活しているようなイメージを抱くかもしれませんが、この動物園では1つの場所に基本1種の生物です(混ざっているところもある)。その上各場所もそんなに広いわけではなく、動物園よりもちょっと開放的に見える(というか森の中っぽく演出されている?)という感じです。
でも自然界で見てるような雰囲気はあるし、次何がでるかわからないからドキドキするし興奮する!!!夜しか見られない行動や姿を見られるというのも、楽しいです!
日本では見られない動物も沢山いるしね……!!!!!!!!!
トラムはめちゃくちゃ動く上、動物が見られるかどうか、どの位置にいるかも全て運なので、なかなか写真がうまく撮れません。ほんの一部の無事撮れた写真はこんな感じです。
Asiatic Lion(インドライオン)!肉体美!!!
インドサイ!ごつごつ!装甲かな!?かっこよい!!!
バッファロー!肉肉しい!!!筋肉の塊!!!角いい!!!!!!
マレーバク!白と黒のコントラストすごい!!!!でも暗いから見つけた時思ったより近くて白しか見えなくてめっちゃびっくりした!!!!!!
アジアゾウ!!!!絵になる!!!!!なんか妙にみんな耳パタパタずっとし続けてて活発に動いてる!!!!!!夜だから!?
という感じでして。無事撮れたのはこれくらいです。
ほかはもうブレブレか、何も撮れてないか、暗すぎて写らないから諦めて目に焼き付けるかしてました。
終始興奮しっぱなしの、最高のトラム旅でした。
トラムが終わったら次はショーだ!と思ったのですが、天候のせいでなんとキャンセルに……。
ならばトレイルも制覇してしまおう!ということで、トレイルに乗り出しました。
トレイル、歩くんでしょ?トラムの方が楽でいいなぁ……と最初は思っていたのですが、実際歩いてみたらめちゃくちゃ良かったです。
何が良かったかというと、一つは真っ暗な熱帯雨林の中を歩くという非日常感。熱帯雨林を夜に歩くなんてそうそう経験できないよ!?あのじっとりとした空気、温度、暗さ……全てとてもよかったですね。ドキドキワクワクしっぱなしでした。
人工的な森なんでしょ?と思われるかもしれませんが、案外ちゃんと再現されてます。その上飼育してるわけじゃない動物も割と住み着いているみたい。森の中を歩いている時、カエルの大合唱が聞こえたり、謎の黒い影が足元をすり抜けていったりと、謎現象に何度か遭遇しました。そんなわけで、めちゃくちゃ楽しいですよ。
良かった点2つ目は、じっくり動物を見られること。トラムではあっという間に過ぎていってしまうので、生態観察があまりできないんですよね。それが時間をかけてできるので嬉しい!
良かった点3つ目は、トラムでは見られない生物が沢山いること!トレイルでしか観察できない生物もいっぱいいるんです。こういう生物たち全部を見逃すところだったのか~、と思うと、行ってよかったなと個人的には思いました。
とはいえトレイルも基本は暗い上、動物がどの状態にあるかは完全に「運」です。動物が素早ければ写真なんて撮れません。
ここからも、奇跡的に撮れた「良さそう」な写真のみを紹介してきます。本当はもっといるのよ!?
スナドリネコ。本当は魚をとっているところを見られるらしいんだけど、今回はじーっと川の中を見ている姿しか見られず……。夜更けにもう一度来てみたけどその頃にはもはや見えるところにはいなかった。寝てしまったかも。
オオアリクイ。でか!ふさ!かっこよ!!!!!!見れば見るほど謎フォルム。デザイナーさんに頼んだみたいな新進気鋭のデザインが好き。
キョン。一人でぽつんと座ってた。
センザンコウ。ずーっと歩き回る上、木に登ったり降りてきたりと慌ただしいひとだった。全然写真撮れない。立ち止まってくれ。
トラ。でか~そして寝てる~。夜は寝るのね。
バビルサ。距離遠い!角長い!!!!!!!頭蓋骨しか見たことなかったので、ここで出会えて感動。
バビルサを別角度から。
活動はあんまりしてなくて、群れでみんなもよもよしてた。好戦的なわけではないらしい。
ウンピョウ。もしかしてウンピョウってウン=雲=Cloudedのヒョウ?ぐっすりおねんね。ネコ科は大抵夜は寝てるのかな。
ヤマアラシ。群れで生活するみたいで、皆でワ―っと急に出てきてワチャワチャしてた。ふんごふんご言ってる。そして毛がシャワシャワと音を立てる。
一人の子が別の子に近づいてってお尻に衝突したら、衝突された側が怒って(?)ワ―っと毛を拡げる姿も見ることができた。面白い。ヤマアラシのジレンマか。
ビントロング。餌もらい中で、なんともいえないお顔。もっふもふで案外でかい。
オオコウモリ。でかい。でかすぎてちょっと怖い。とんだ姿も怖い。
こちらもお食事中で、吊り下げられたスイカやバナナを器用に手繰り寄せてひっくり返ったまま食べていた。
で、なぜかヤモリもいた。
タテガミオオカミ。でかい!そして脚がとーっても長い!!!美脚に衝撃を受けるレベル。かっこいい!!!!
個人的に一番気に入ったのがこのアルマジロ。
かわいいおしり!
この子はずーーーーーーーっと歩き回っていて、そのスピードが予想外に早くてびっくりしちゃいました。いや~本当にかわいかったです。今回の入場料の90%はこの子のために払ったと言っても過言ではないな。
ということで、全然写真ない上に説明がすっからかんなんですけど、とってもとっても楽しかったです!!!!!!!!!!
勿論写真に撮れなかった大量の動物がいて、その子達も本当に魅力的でした。何より動物の夜の姿を見られるというのはいいよね!皆のびのび暮らしてそうなのも好印象でした。
帰りもシンガポールの夜というなんともいえない空気を感じることができました。いい経験だったね!