TreeTop Walk行ってきた その2
前回の記事で、必死の思いで片道2時間近くかけて歩きTreeTop Walkにたどり着いた私。
今回は、その後のお話をつらつら書いていこうと思います。
前の記事でもお話したように、TreeTop Walkは一方通行で、後戻りすることができません。
加えて、TreeTop Walkを歩き終わって出た後も、かなりの長さの一方通行ルートが続く構造になっています。
そのためTreeTop Walkを一度通った人は、強制的に決まったルートを延々と歩かされることになります。これが中々きつかったです。
歩いても歩いても下り階段、上り階段、道……
ずっとずっと道です。
しかも後戻り禁止ですし、後ろから人がどんどんやってくるので、立ち止まって観察……なんていうのも中々難しい(道幅も狭くて邪魔になってしまいます)。
ですのでほぼひたすら歩き続けるだけのスタイルになるのです。
私がTreeTop Walkに着いたのは大体12時頃で、
朝食にマフィン一個しか食べていなかった私のお腹はだいぶ限界まで来ていました。
お腹が減って朦朧とした気持ちで、強制歩き。拷問状態でしたね……
とはいえ、さっきTreeTop Walkで上から眺めたものが下から見えたりもして、「あ、あの樹種だ!」と楽しみながら歩くことはできました。
例えばMacaranga giganteaを下から見ると、こんな感じ。
沢山の葉っぱがついている根本のところ、わさわさしてる。面白いですね。葉っぱも間近で見ると大きいです。
これは上からも見えていた枯れ木。
よく見たら何か登ってる!?!?!なんだろう、粘菌みたいにも見えるが……菌類かもしれない……。
面白そうな葉っぱの枝。でも何者かは分からない。
これはかわいいシダ。
これは物凄く亀裂が入った幹を持ってる木。
これは物凄く独特な雰囲気の幹の木。
意識が朦朧としていたのもあって、いいな~と思ったものを直感的に撮影してるだけで全然同定につながる情報をとっていないという。
困っちゃいますね。
森の中には枯れた木も沢山見られました。
これは中が空洞になったような枯れ方をしている木。面白い。褐色分解されたのかな?
森の中ではそこら中で木が倒れたり朽ちたりしています。生態系を回すのには、腐る・分解される過程も大事なんですね。
これは土がくっついてるのか菌類や粘菌類がくっついてるのか……何がもこっとなってるんでしょ。
と、ふとこんな植物を発見。おや??シダか???でもかなり普通の植物っぽい……と思いつつ、近づいてみる。
なんとも不思議な感じの葉っぱ……
で、ペラっとめくってみると……こうです!
なんだこの胞子嚢群は!!!!!!!!!!!
初めてこんなの見ました。シシガシラ科ヒリュウシダの仲間のようです。
とんでもない胞子嚢群ですね。しびれます。
森の中にある小さな水たまりのような池。
覗き込むと、オタマジャクシが沢山泳いでました。
金色のオタマジャクシ!
近くにはトンボも止まっていました。
こんな小さな水場でも、豊かな生物多様性を支えてるんだなぁと感動しますね。
枯れ木の上に立った木。こんなことあるんだ!?
こちらは倒木ですが……近づいてみると大量のアリンコ達がわらわら行列をなして歩いていました。
中が土みたいになっちゃってる木。
こちらの倒木はきのこ?が沢山生えていました。
側面には伸びかけと思しき突起もちらほら。枯れ木によって演じる用途が全然違うんですね。
コンクリートで舗装された道にやっと出ると、かわいい足跡がついていることに気づきました。固まってない内に森の動物が歩いたんだろうか。
かわいい葉っぱ。ヤシの仲間かな?Pinanga?
どうやったらこうなるんだろうの造形の木。
Fagraea fragrans (Tembusu) という木にも出会いました。
シンガポールの5ドル紙幣に描かれてる木で、かつシロアリに食べられないので耐久性が高いらしいです。
板根って下にまっすぐ入る根があるんだね……。
枝に刺さるように作られている謎の土?ボールや
木の幹がぶくっと膨れて部屋のようになっているものも見つけました。
何か生きものが住んでいるんだろうか。
そんなこんなでひたすら歩き続け、出口付近のマクリッチ貯水池までやっとたどり着きました。
あぁ、池の横の道がサルに占拠されておる……。
池はこんな感じで青とも緑ともつかない濁った色をしています。
カメも泳いでるし……
謎の超でかい黒い魚影もありました。誰。
カメと比べるとサイズがわかるでしょうか。
勿論オオトカゲもいました。
マクリッチ貯水池、思ってた以上に超大きいです!
超大きい上に、多くの人々がレジャーを楽しんでいました。基本的にはボートやカヤックをやっていました。
こんな大自然に囲まれて水の上を進んだらさぞかし気持ち良いでしょうね。
と、ぼんやり眺めていたら、一匹のカザリオウチュウが木の上から池にダイブし、水をザブっと浴びてはまたもとの木の上に戻る……ということを繰り返しやっているのを目撃しました。カザリオウチュウも暑くてたまらないんだろうか。それで水浴びをしてるんだろうか。それとも遊んでるだけなんだろうか。よくわからないですが、面白い光景を最後に見られてよかったです。