Singapore Botanic Gardens行ってきた3 その1
しばらく行けてなかったSingapore Botanic Gardensに久々に行ってきました!
今回の目的地はNational Orchid Garden!
ついでに、植物を見ながら美味しいパンを食べることにも憧れていたので、行く途中で美味しいパンを買いました。
植物園の中、行くと大体レジャーシート拡げてお弁当食べてる家族やカップルや友人グループが幾つかいるのよね。楽しそう。
ということで、パンを携えて11時ちょい前くらいに植物園に着いたのですが……
なんか人多くない??????
妙に人が多いんです。いつもだともっとのびのび、閑散としているのに、騒がしい。
小さい子供も沢山いる(それに付き添ってる大人も沢山いる)、中学生っぽい制服姿の子も沢山いる、大学生っぽいウェイ系も沢山いる……なんで!?
なにかイベントがあったのかもしれません。
そんなわけで、今までに比べるとかなり騒がしい状態になっていました。
話し声やラジオの音や音楽がわんわん鳴りまくり(シンガポール人は自然界本来の音とか聞かない人が多い。すぐ音楽やラジオを大音量で流す。ちなみに電車内でも普通に電話するしゲームの音も動画の音もガンガン外に流す。音楽もかける。私としては、電車内は全然構わないし気にならないけど自然界の音は聞かせてほしい……)
これは悠々自適に植物観察という感じではないな、落ち着かないし、さっさとオーキッドのところまで行っちゃおう……と思い、道端の植物に全く目もくれずにがんがんオーキッドガーデンに向かって進みました。
……実はこれが良い判断だったのです。このおかげで最高にハッピーな出来事に巡り合うことができたのですから……。
さて、オーキッド・ガーデンにかなり近い場所になってくると、段々人の数も減ってきて割と気持ちも楽になってきました。
気持ちが楽になると植物が目に入るようになる。周囲を見渡すと面白い植物が道端にあったので、ちょっと観察をし始めました。
これはMalvaviscus arboreus. 開いてないハイビスカスみたいな見た目で面白い!
こちらはGustavia gracillima.すべての実にありんこが集まってた!蜜かなにかが出てるんだろうか。
お花はものすごく立派です。大きくて美しい!匂いもする。こちらも虫さんたちが集合してました。
……と、こんな感じで道端でウロウロしていたのですが。
突然!
私の背中側から大きな影がブワッと飛んできて、目の前の樹に止まったのです!!!
なんと……
感動と驚きでしばらく硬直してしまいました。脳の処理が追いつかなかったです。
なぜなら、このキタカササギサイチョウは私がシンガポールでどうしても&一度でいいから見たい!!!と思っていた鳥……
そしてずーっと探し求めていた鳥であり、出会えなかった鳥でもあります。
だから……こんな場所で、なんの心構えもないところで突然出会えるなんて思ってもみなかったのです!!!!
オーキッドの方に直行してよかった!!!!!!!!!!!!タイミングがズレてたら、絶対会えませんでした……!!!!!!!!
ちなみにこのキタカササギサイチョウさんは、全身70cmもある存在感バツグンの鳥さんです。
小さい鳥だと高い樹に止まっていたらまぁ撮影不可能なんですが、キタカササギサイチョウさんは大きいから写真にも割とよく写る……!嬉しい!!!!!!
夢中で写真と動画を撮りまくったのですが、感動してるせいでブレブレ写真ばかりになってしまいました。頼むぜ平常心!!!
キタカササギサイチョウさんは目の前の樹が沢山実をつけているので、それを食べに来ていたっぽいです。
ずーっと身体の向きを変えたり場所を移動したりしながら、実をついばんでいました。
この移動するときのぴょんぴょん跳ねる姿とか、足腰のふわふわ毛とか、羽を拡げた瞬間の背中の立派さとか、くちばしのカチカチなる感じとか……もう言葉にできません。最高です。全ての所作が最高。
しかも、もう一羽来るという!!!!!!!!
こんな幸運あるか?????
クチバシの雰囲気からするとメスっぽい。気がする。
クチバシ開けた時もかわいい……。
目の周りの青色が良い!!!!!!!!
よくこんな長いクチバシで実を啄めるなぁ。
背中はこんな感じでした。
キタカササギサイチョウに夢中になりすぎて、この場所で40分近くウロウロする不審者になってしまいました。キタカササギサイチョウ、長いこと居てくれてありがとう……。
そのあと2羽一緒に私の背の高さのところで、かつ目の前をブワッと飛んでいってくれたのですが、飛ぶ姿も最高でした。最高。動画に収めたかった……。
さて、余韻を噛み締めつつ本来の目的地:National Orchid Gardenに到着。
本来、$5の入場料が必要なはずなので、受付に並びます。
と、係のおばちゃんに「シンガポールの住民か?」と聞かれました。Passあるよ、と言ったら「じゃあ入っていいよ!」と言われ、なんとお金を取られないまま入場。
……え、いいの???いいって言ったからいいんだと思うけど……。
Admission Freeの日でもないと思うんですがね。なんだったんでしょう。
そんなこんなでタダで入れてしまいました。ありがたいね。
National Orchid Gardenの中はこんな感じでフォトジェニックな場所がたくさんあって、楽園のような世界です。
ランは勿論大量にありますが、ラン以外の植物も割とたくさん植わっています。
これはOceaniopteris gibbaかな?
かっこいい胞子嚢!
Phlegmariurus phlegmariaかな?と思しきシダも至るところに垂れ下がってます。
ヒカゲノカズラ科だとは思うんだけど……
園内は割と広く、幾つかのテーマに沿って作られた庭園が道で繋がれているような構造をしています。
が、普通に歩く道の脇にも沢山ランが植えられています。
植えられているというか、つけられているというか……そこら中に樹やアーチがあるのですが、どれもランがくっつけられているのです(着生してる、というべきか)。
National Orchid Garden内の樹はランと着生シダ等に埋もれているような感じで、どれもこれももっさりしていました。人が全て手作業でやっているのだとは思うのですが、凄まじい光景でした。
ランについてあんまり知識がなかったので、事前にwikipediaをサクッと見てみたのですが
ランは急激な適応放散をしたために遺伝的隔たりが小さく雑種ができやすい、とあってなるほどな~と思いました。
このNational Orchid Gardenも、ランの品種改良にはめちゃくちゃ力を入れていて、独自の品種を沢山作っている……という話を聞いていたからです。作りやすいんだね。
その上、多種多様な形があるという……ここに来るまでそんなにちゃんとイメージができていなかったのですが、来てはっきりと「ランって多様だ」ということがわかりました。やはり百聞は一見に如かずだな。
道端のランだけでも、こういう基本っぽいランもあれば……
何がどうなったらこうなるの???という形のダンシングオーキッド(実際は唇弁が大きくなっているイメージらしい)
どうしちゃったの??というかランなの???という形のEpidendrumの子もいれば……
ブタのお鼻がついたような、これまた普通にイメージするランとは違う子もいます。
どれもこれも、サイズも形も色もバラバラ!いる場所も、着生であったり、鉢植えであったりと色々です。
大きさもバラバラで、手のひらくらいの花もあれば、小指の先より小さい花のものもあります。よくこんなに多様化できるなぁと驚くばかりです。
時々こんな風にランじゃない花も混じって植えてあるのですが、正直どれがランでどれがランじゃないかわからなくなってきます笑(これはたぶノボタンだからランじゃない!)
柄モノも沢山あります。
似ているようで形が微妙に違うものも沢山置いてあります。バリエーションがすごい。
ここまでの写真はまだ序の口。この後各テーマの庭園を回っていくわけですが、そこでまだまだランの可能性を見せつけられることになります!
とりあえず今回はここまで!