生物学好きのまいんが、シンガポールで生活する中で出会ったものをひたすら記録します。

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Singapore Botanic Gardens行ってきた その1

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いってきました。

Singapore Botanic Gardensです。

www.nparks.gov.sg

 

英語が嫌な場合は日本語の紹介サイトがあります。

www.visitsingapore.com

ここは、シンガポールで初めてユネスコ世界遺産に登録されたような植物園なのですが、入場無料で楽しめるし、アクセスも最高というどこをとっても素晴らしい場所です。

シンガポールに来たら、ぜひここに来てみたいと思っていました。ので、行ってきました。

午前10時くらいにこちらに来て、16時くらいまでずーーーっといたのに結局回りきれませんでした。半分も回れていません。恐るべし広さとコンテンツの量!!!!

 

ということで、ブログも1回分では全然収まりません。

3回分に分けて掲載します。

今回はその1ということで、入り口から第一の目的地「Evolution Garden」に行くまでです(地図はここで見れます!)

 

 

まずは入り口から。

門を見ると超かっこいいデザインになっていました。真ん中のオーキッドがよい……

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入ってしばらくはかわいらしい花や草本が続きます。

そして湖に到着。するといきなり

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湖のほとりにオオトカゲ出現!!!!!!!レアキャラだって聞いてたのに!?

この後も何回も会うことになります。全然レアじゃありませんでした。まぁ、生態系的にはそこそこの個体数がいて普通に生活しているということだしいいことなのだろう。

とはいえ大きさはゆうに50cm超えてます。すごいサイズの爬虫類が普通に生きている姿なんて、初めて見たので大興奮です。日本の公園ではまず会わないサイズですよね。

 

オオトカゲはひたすら土を前足で掘って顔をうずめて、何かを食べています。虫とかを食べているんでしょうか。観察してみようと思ってじーっと見てたら、なんかトカゲを食べたような気がしました。気の所為かもしれない。

最初に出会ったこの子は脱皮中のようで、身体に古い皮がまとわりついてました。すごいな~。ちゃんと自然に剥がれるのかね?

 

 

と思っていたら、オオトカゲの横を通って鳥たちがやってきました。

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オス1匹と数匹のメスが一緒にわらわらやってきます。

最初「なんでニワトリが?放牧みたいな感じで飼ってるのかな?」とか思っていたのですが、これ、よく考えたらセキショクヤケイでした。

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これがオスで

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こちらがメスです。

セキショクヤケイは、家畜になっているニワトリの原種だと言われている鳥です。勿論野生で生きています。

ニワトリにとっても似ていますが(軍鶏とかオールドイングリッシュゲームとかと色も似ていますよね)、本で得た知識だと割と違いがあるらしいです。

例えばサイズ。セキショクヤケイは小さめで、1kgにいかないくらいだそうです。これでは肉があまりとれません。

また、卵も毎日は産みませんし(雨季に繁殖するみたい?)、産んだらメスが守るようです。かなり鋭い爪を持つ上、飛べるので中々攻撃的な鳥です。

他にも、皮膚が薄すぎて臓器が外から観察できるとか、色々と違うようです。

原種なんてレア中のレアで、森の奥深くに入ってやっと見れるか見れないかだと思い込んでいたので、まさか目の前に飽きるほど出てくるこの鳥がセキショクヤケイだとは思いませんでした。

いやはや、普通に生きているんですね……。

 

全然関係ないんですが、ニワトリの鳴き声って言語によって違うじゃないですか。

なので、純粋な好奇心でオスに対して「cock-a-doodle-doo!」と英語の鳴き声をしてみたら、「コケコッコ!!」と返事?をされました。

「コケコッコー!」と声を掛けたら、完全無視されました。もしかしたらセキショクヤケイにとっては、cock-a-doodle-dooの方が通じるのかもしれません。まぁ、どういう意味で向こうに取られているのかもよくわかりませんが……。

 

 

そんなこんなで生物をいきなり堪能したわけですが、「Ethnobotany Gardenでドリアン特集やってるよ!」という旗が立っていたので、オッじゃあ行ってみるかということでそちらに行ってみました。

行ってみると、あからさまに木製の品良さげな建物なのに、扉が自動ドアでバーンと開くのでびっくりしました。

これは内装。よくない??

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めちゃくちゃ良い……。

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ドリアン特集は超勉強になりました!

皆さんはドリアンの仲間が何種くらいいるか知ってます?30種くらいいるんですって!

一番種が生息してるのがボルネオらしいです。

名前はマレー語で棘を示す「duri」に由来するそうで、他の言語で呼ばれるときも大体棘か臭いかどっちか由来の名前がついてるので笑いました。

あとはドリアンがかつて薬として信じられて使われていたこととか(科学的根拠は薄いっぽい)……

アルコールとドリアンを混ぜると死ぬ、と言われているとか……なんでも硫黄化合物がアルデヒドヒドロゲナーゼを阻害するらしい。

ドリアンの送粉者は主にコウモリだって皆さん知ってました!?そうなんだ!ってなりました。

あとはドリアンが種によって全然なり方が違うのも面白かったです。木の根元になるやつ、枝にぶら下がるやつ、色々あるんだなぁって勉強になりました。

 

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これはカラッカラになったドリアンの標本。

あの匂いもなく、涼しい空間で快適に学ぶことができました!

施設には他にも、ゴムの話(ゴムの木をVの字型にカットすると木が死なずに回復するというのが研究で見つかったという)とかフレグランスの話とか、面白い教材がいっぱいありました。時間の都合で見きれませんでしたが、次はちゃんと見たい!!

 

 

 

施設を出て今度はHealing Gardenに向かおう……としたら、突如でっかい木が出現!!!!(右下の白い影は参考になる人のサイズです)

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Candle Butter Treeというらしい。なにそれ!?

本当の名前はPentadesma butyraceaというそうな。

この木の種子から名前の通り、ろうそくとかバターとかに使えるような油脂がとれるんだって。でっかいねぇ……。とはいえ調べてみると、平均20mくらいの大きさらしい。20mだったら日本でも割と普通なのでは?

 

と思いながら歩くと次はカーテンのような木が!!!!

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ガジュマルの気根かな??と思うのだけれど、今までの人生でガジュマルの気根を見たことがないので判別がつかない。

 

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ものすごく神秘的な風景であることは間違いないのですが……もやる!

 

 

Healing Gardenの中は、様々な効能ごとに植物が分けられていて、「本当に効くの??」という気持ちと「こんなの見たことも聞いたこともないけど……」という気持ちでめぐりました。もっとちゃんと見ればよかったんだろうけど、お腹が空いてて集中力が足りなかった。

あとは妙に蝶が多かったですね。蝶がそこら中飛んでました。

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この植物はサンゴアブラギリだろうか。

他にも鮮やかな蝶として、黒と黄色のTroides helenaっぽいものや、

白・黒・黄・橙というPainted jezebelなど、沢山の蝶がいました。全然写真には収められませんでしたが……。

Healing Gardenはまた挑戦したいところです。

 

 

このへんでお腹の減りが限界になったのでごはんタイム。

私はnasi ayam penyetというものを食べてみました。初めてです。

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なんでも、東ジャワ料理で、フライドチキンに色々添えたものらしいです。

食べてみてびっくり。とっても美味しい!!!!

フライドチキンのかりかり感もそうですし、身が柔らかくて最高でした。挑戦してよかった。

人生初ハラール料理だったので、食器の扱いなどは少々緊張しましたが……。

 

 

お腹も満たされたのでEvolution Gardenにずんずん向かいます。

ひたすら森、というか、すさまじい大きさのシダが続きます。

途中橋の上を歩いたのですが、地面から橋まで伸びてくるシダの大きさに恐れおののきました。この凄さ、伝わるだろうか。

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……と、そんなこんなしていたらついにEvolution Gardenに到着!!

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次回の記事では、Evolution Gardenの中を紹介します!!!