生物学好きのまいんが、シンガポールで生活する中で出会ったものをひたすら記録します。

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Labrador Parkに行ってきた その1

Labrador Parkに行ってきました。

自然保護区もある、海辺の公園です。

www.nparks.gov.sg

なんとこの公園、海も楽しめますが、

マングローブもあり、森もある、ということで、めちゃくちゃ色んな生態系が一気に楽しめる穴場です。

加えて、第2次世界大戦時にイギリス軍が日本軍を迎え撃つために作った戦争遺跡まであるという……

楽しみ放題じゃないか!と、ワクワクしながら午前中から行ってまいりました。

 

 

駅から公園まで行く途中で見たチョウマメと思しき植物。

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フェンスいっぱいにくっついてました。青色が綺麗~。

 

そのまま自然保護区の森の外側を歩いていきます。

めっちゃなってる実。

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何者かは分からず……。

この実の近くにLeafbirdと思しき緑色の鳥がいたんですが、一瞬でどこかに飛んでいってしまいました……惜しいことをした。

 

垂れ下がる着生シダ。

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裏返すと胞子嚢がびっちり!

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これはたぶんPyrrosia longifolia?ヒトツバ属な気がするけど……

とりあえずシダを見ると胞子嚢が見たくなってひっくり返す癖がついてしまいました。胞子嚢が見られるととっても嬉しくなってしまいますね。

 

近くでガサゴソ音がするので覗いてみると黒いニワトリ的なものが。

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実は4匹こどもがいます。写真だととてもじゃないけど見つけられないですね。上手に環境に紛れているなぁ。

近くにオスもいました。セキショクヤケイとはカラーリングが違いますね。

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そうこうしているうちに海に到着!

シンガポールらしさあふれる、タンカーたっぷりの海景色です。

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公園はめちゃくちゃ沢山の人で賑わっていて、皆思い思いに過ごしていました。

散歩したり、座ってご飯を食べたり、パンツ一丁でジョギングしたり……

シンガポール、妙に男性のパンツ一丁ジョギング率高いんですよね。未だにちょっと慣れずにぎょっとしてしまう。

海風が気持ちよくて、いい感じ~。

 

遊具がある広場の片隅に、ちょこんと戦争遺跡がありました。Machine Gun Postです。

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なんでも、海から上陸してきた敵たちを排除するために、中に兵士が入って銃を打つ場所らしいですね。

とはいえ中はかなり暑くて窮屈で、とてもじゃないけれど機能するものではなかったようです。

平和な広場、こどもが遊ぶ真横に平然と置いてあるので、最初は遊具なのか遺跡なのかわかりませんでした。歴史って、あっさりそこにあるものなんだなぁ。そりゃそうか。

 

これはでっかい岩……かと思いきや、Dragon's Teeth Gateという昔あった象徴的な岩のレプリカらしいです。

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航海の時の目印になったりしたものらしいですね。でも、イギリス軍が水路を拡げるために本物は壊しちゃったんだそうです。

 

これはBerlayer Beacon。お隣のセントーサ島との最短距離を示す場所にあるそうな。

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海辺では沢山の人が釣りをする傍ら、グンバイヒルガオが群生していました。

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公園に植えてある樹も様々で、

Cordia sebestena(アカバナチシャノキ)と思しきものや……

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Coccoloba uviferaなどが生えていました。
Sea Grapeって呼ばれるらしいですね。

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そんなこんなで軽く公園の海付近を回ったので、楽しみにしていたマングローブにいよいよ突入!

マングローブ沿いに駅まで戻れるので、そこでお昼ごはんを食べる計画です。そうするとまた来るときに通れるので午前と午後の2回楽しめるってわけ。

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さて、どんな感じのマングローブなのかな?また針山ができているかな??と楽しみにしながら足を踏み入れたわけですが……

え???

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これは……マングローブっていうか

ただの浸水した森じゃない???????????

川に浸水した森=マングローブって呼ばれてるのか……?

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こんな感じで、どこもかしこも浸水していて、針山のような呼吸根は全然見つかりません。

動揺を隠せないまま歩いていると、段々マングローブらしい景色が見られるようになりました。

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よかった。マングローブだなぁ。

それでも周りの樹たちは尽く水に沈んでいます。なんなんだ。

 

前回のマングローブはスンゲイブローで見ましたが、私はその際初マングローブだったこともあり、

支柱根とヒルギの胎生種子を見ることだけが目標になってしまって、マングローブの構成樹種を詳細に見ることができませんでした。

なので、今回は可能な限りマングローブに生息している植物種を片っ端から同定したい!と思っていたのですが……やはり難しいですね。写真は沢山撮ったのですが、同定は全然できてないです。

できてないけどどんどん載せていこうと思います。

 

Sonneratia albaかなぁ?という樹。

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根は板根という感じで、かなり水場の方にせり出していました。

 

以前スンゲイブローで同定できたヒルギ:Rhizophora mucronataとは違う葉な気がするヒルギっぽい植物も発見。

候補としては、Avicennia alba、Bruguiera parvifloraかなぁ……

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ちなみにRhizophora mucronataはこの葉っぱだと思うんですよね。

なんかちょっと、葉っぱの形というか、雰囲気違う気しませんか???

違わないのかな、気の所為なのかな……

植物の同定、難しすぎます。

 

謎のつる植物から生える謎の実。こういうのもマングローブ限定なんでしょうか?それとも普通の森にもあるのかな。

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葉っぱ的にはマメ科ノウゼンカズラ科っぽいんですが。

調べても全然正体分からずです。

 

葉っぱが細長くてびろびろしてるねぇ。植物が名を名乗ってくれたらいいのに。

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こんなに特徴的でも同定できないんだから、何も同定できないぜ……。

 

これはSea hibiscus(Talipariti tiliaceum)かなぁ……!?

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タコノキ……だよなぁ……!?

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君も色が違うけどタコノキなんだよなぁ!?!?

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もうこんな感じで、ひたすらわからんわからんを繰り返しさまよい続けました。何もわからん。

同定って本当に難しいねぇ……!

 

こうやって夢中になって写真を撮りまくっていたんですが、ふと下を見るとなんかでかいアリが!
ツムギアリなんでしょうか?シャッター音に反応して止まり、威嚇してきます。怖。

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長くなったので一度切りましょう。

その2以降もわからん連鎖が続きます。でもせっかくだから写真は載せたいし、見た誰かに同定して貰えたらありがたいので載せ続けますよ。