バードパーク行ってきた
400種5,000羽を超える鳥が生息するというアジア最大の鳥類園「ジュロン・バードパーク」に行ってきました。
アジア最大の鳥類園に入れるなら、$30だって安いもんだぜ!!!(血涙)
アジア最大、っていうのも勿論すごいんですが、この園では希少な鳥の保護と繁殖研究も精力的に行っています。
サンタクルーズバトの繁殖にも成功している、なかなかすごい鳥類園です。
開園までには色々あったようですが……(滝が濁るとか、鳥が盗まれるとか)。興味があったら下のリンク先を読んでみてください。
さて、そんなジュロン・バードパークに行ってきたはいいのですが、思った以上に広く、かつ鳥の種類が多いので目が回ってしまうかと思うほどでした。
ですので、勿論全てを紹介しきることはできなません。
自分が見て面白かった風景や鳥などを、つまみ食いで載せていけたらなと思います。
入ってすぐにあるのがペンギンの展示です。
屋外の池と、屋内の超ひえひえの場所での展示の2種類がありました。
が、外のあっつい池ではペンギン大興奮で超元気なのに対し、屋内では皆ほぼ微動だにせず陸の上で立っていました。誰も泳いでいないというね……なんでなんだろう。
屋外は開放的なプールなので、アオサギも侵入していました。これは見つめ合うペンギンとアオサギ。たぶんペンギンは「えっ、誰???」って言ってると思います。
園内は緑と水でいっぱいで、鳥も大量に飛んでいました。
空を見上げると沢山の鳥が気持ちよさそうに飛んでいます。しかもあんまり街中で見ないような鳥も混じっています。
これは草むら?の中でガサガサしてたシロハラクイナと思しき鳥。
野生の鳥まで充実してるなんて、素晴らしいパークですね!
ソデグロバト (Pied imperial pigeon)、謎の黄色い鳥も見かけました。ハチドリも沢山飛んでいたんですが、スピード感がすごすぎて全然捉えられなかったです。残念。
園ではショーが2種類やっていたので、せっかくならということで2つとも見てきました。
1つはKings of the Skies Show。かっこいい猛禽たちが大量に出ます。
全部でっかくて、迫力あってすごい!
クロハゲワシも最後出てきたのですが(スカベンジャー大集合みたいになってた)、大人の身長の半分はあるくらいの背の高さでびっくりしました。
もう一つのshowはHigh Flyers Show。鮮やかな鳥が沢山出てきます。
こんな感じでコンゴウインコが会場内を飛び回ったり
中国語で数を数えられるキエリボウシインコも出てきました。私よりすごい。恥。
フィナーレはすんごい状態になりました。
Breeding and Research Centreも見学ができるので行ってきました。
スミレコンゴウインコの育ち方が高解像度で紹介されていました。生まれた時からニワトリとだいぶ違うもんだな。個性が強い。
リアルに授乳されているスミレコンゴウインコたちもいました。
かわいいな~。
ルリメタイハクオウムも育てられていました。
園内を歩いていて、ふと木を見上げたらなにかでっかいものが寝ていました。
イグアナでは!?
実はこの園、一周回ってわかったのですがそこら中にイグアナがいます。1mくらいあるんじゃないかというビッグなものも普通にいます。
君、絶対ここから降りれないじゃん、っていう場所にもイグアナがいました。
このでかさの爬虫類が当たり前にいるの、すごい世界ですね。
Wings of Asiaというゾーンでは、一部の鳥が室内放し飼い状態にされていて、かなり近くで鳥を観察することができます。
希少な鳥などは檻に入っていて、網が邪魔してうまく観察できないのですが……
これは私が見たくてたまらなかった鳥さんのうちの1つです。なんて名前だと思います?
Mindanao bleeding-heart、ミンダナオヒムネバトです。
名前の通り、胸に赤い斑点があって、それがまるでBleeding-heart(心臓から出血)しているように見えます。
写真で見るよりもリアルで見たほうが生々しいというか、血、という感じの鮮やかな赤で、まさに出血!とかなり興奮しました。
なぜこんな赤色が胸についているのかは謎ですが、大変興味深い鳥です。
これはセレベスウズラバト。頭の色がかわいいな……。
これはBali Myna(カンムリシロムク)。絶滅の危機に瀕する希少な鳥です。
白いボディに青い素肌の目のラインがかっこいい!
ハイイロヤケイも展示されていました。
Wings of Asia外ですが、アオエリヤケイもいました。
とさかが虹色でゲーミングPCみたいだな、と思いました。ひどい感想だな。
こちらはオオコノハドリ (Greater green leafbird)。野生絶滅のリスクが高い鳥です。
大事だからなのか、檻の中で更に小さな鳥かごに入れられて、訪問者からものすごーく遠くに配置されていました。加えてこの色なので、なかなか見つけることができず苦労しました。
園内にはサイチョウとオオハシだらけの展示もあります。
全て檻に入っていて遠くからしか見れませんが、サイチョウもオオハシも大きく鮮やかなのですぐに見つかります。
こちらはシンガポールに普通にいるというキタカササギサイチョウ。
体長は30cm超え、かなり大きな鳥さんです。
いや~、ますます自然状態で見たくなりました。いつか絶対野外で観察するぞ。
こちらはフィリピンイーグル。私がこの鳥類園で絶対見たかった鳥の一つです。
ワシの中で最も背が高いワシさんで、1mもあります!
展示はちょっと遠め、かつ網があってうまく直視することができなかったのですが、それでも十分わかる大きさでした。
フィリピンイーグルは絶滅危惧種で、かつ他の鳥類園では見られない生物です。一夫一妻制で、子を育てるのに2年ほどかかるというのもあり、なかなか子供の数が増えません。その上森林破壊や狩猟などの脅威があるので、余計に増えないんですね。
こんなにかっこいいワシが飛び交う森、考えただけですごいです。失われてほしくないなぁ。
African Treetopsというゾーンでは、沢山の鮮やかな鳥たちが飛び回る中を歩くことができます。
宝石のようにキラキラです。
Superb starlingという光沢のある青とオレンジの胸が美しい鳥や……
Violet backed starlingという光る紫色の鳥
こんなユニークな造形の鳥も飛んでいます。
Red winged starlingは飛ぶと羽の内側がハッとするような鮮やかなオレンジ色です。
このゾーンは大きな鳥かごというか、網で囲まれた空間になっていて、中には本当に無数の、かつカラフルな鳥たちが飛び回っています。
その空間の中を色んな高さの道がめぐらされていて、そこを自由に歩きながら観察ができるのです。
ほとんどの鳥はこれだけ鮮やかであるにも関わらず、木と同化してしまっていてうまく見ることができないのですが……餌場や水浴び場、道のへりに来た鳥は思う存分観察ができました。贅沢だ。
パロットやサイチョウもいて、特徴的な鳴き声に満たされたすんごい空間でした。
同じような触れ合える・間近で鳥が飛び交うゾーンとしてLory Loftと、Waterfall Aviaryがあります。
Lory Loftは名前通り、インコが数種類いる空間です。
超カラフルですよね!
Lory Loftには10種類以上のインコがいるらしいんですが、どれも総じてカラフルで、なんというか色の配置をちょっと変えただけ、みたいなのばかりなので、素人目には見分けがつきませんでした。全部一緒じゃないの?ってなってしまう。もったいないけど……
あと、たまたま餌やりの時間だったらしくて、餌場は大混乱でした。
プロならこれも何種類いるのか見分けられたりするのでしょうか。
Waterfall Aviaryは園内で一番入り口から遠いところに設置されている、網で囲まれたひろーい空間です。一番奥に滝が見えます。
ここも様々な鳥が飛び交っていて、水鳥系(ヘラサギ、カモなど)、クジャク、ハトなどなど、本当に多種多様な鳥たちが自由に過ごしていました。
滝はかなりいい勢いで落ちていて、水しぶきがそこら中に飛びまくっていました。超涼しい。開発途中は色々あったみたいだけど、今は透明感溢れるお水です。
Parrot Paradiseというゾーンにも行きました。
このゾーンは鳥たちと網またはガラスで隔たれていてあまりよく観察できないのですが、オウムたちは大きいのでかなり迫力がありました。
ルリメタイハクオウムや……
アオキコンゴウインコ。
スミレコンゴウインコなど、会いたかったパロットに全て会えたので大満足です。
色鮮やかで可愛らしい声で鳴くパロットたちは見ていてとっても癒やされるのですが、その分ペットとしての違法取引もひどい状態であることが看板に記載されていました。
違法に捕まえられたパロットの75%が捕獲・輸送途中で死んでしまうことが書かれていたり、
アルーキバタンが違法な採集者にペットボトルに詰められて輸送されているという痛ましい写真が掲示されたりしていました。
複雑な気持ち。
大体こんな感じでしょうか。
最後、入り口に戻ろうとした途中にペリカンの池がありました。
あー、ペリカンだなーと思ったら、……なんか、近くの木、変じゃない???
なんと、ペリカンたちが池から飛び上がって近くの木に大集合していたのです。
大丈夫なの……???って思うくらい沢山飛び上がっていました。本当に大丈夫???
園外に飛んでいくようなペリカンと思しき影も、上を見上げたら何匹か見えまして。なんていうか、自由だなぁ。
これはお土産屋さんで買ってしまったぬいぐるみたち。
かわいすぎるので悩みに悩んでお持ち帰りいたしました。
一日かけて園内を回って全ての展示を見ましたが、一言でいうとものすごく疲れました笑
でもその分充実していて、色んな体験と観察ができてよかったです!!
園内はなぜか日本語表記も充実していたので、日本人には行きやすい場所でもあると思います(ほとんどの説明文は英語・中国語しかありませんでしたが……)。
また、このパークは移設する?という話も出ているので、もしかしたら数年中には改装されて、新天地でもっと充実した体験ができるのかもしれません。それはそれで楽しみだ!